2007年3月8日 ZERO-ONE MAX
後楽園ホール大会観戦記

投稿者:KEIさん

観衆:1500人


  第三試合 ○青木 対 浪口●

 試合前、スクリーンで前回の対戦がダイジェストで流されます。
前回の決まり手は青木の腕ひしぎ。この結果を受けて浪口は門馬に腕ひしぎ対策を伝授してもらいますが、
それならば、と青木は腕ひしぎ封印宣言。浪口「それは..、男らしくない..。(会場笑)」と言った所で両者入場。

 試合開始。両者、組み合うとまずは浪口が青木をロープ際にガッガッと押込む。
その押込み具合から浪口の気合いの入り方が伝わってきます。確かにキャリアが下の選手に2連敗はできない。

 両者、再度組み合うと今度は青木がロープ際に押込む形に..。少々膠着するものの、レフェリーに離されると
我慢しきれなくなった浪口が青木に張手攻撃。青木は浪口の張手に動じる事なく、あえて受け続ける。
もうこの時点でどちらが格上か?と言う事は明白になってしまった一幕でした。
しかし、青木も浪口の張手攻撃に反撃へ。試合開始直後の互いの張手攻撃はほぼ互角。

 攻め方を変える浪口、青木に対して以前敗れた腕ひしぎの体勢へ。それを堪えられるとキーロックへ移行。
続けて浪口は顔面に張手。すると、またもや青木はやり返さずに浪口の喉元を掴んで
コーナーにズカズカと追いやり睨み付ける。この光景は何処かで見覚えがあります。

 試合の主導権を譲りたくない青木はボディスラム..、ですが、これを浪口が耐えて逆にボディスラムへ。
2、3度攻撃を加えた浪口、今度は逆エビ固め。その目的は青木の体力を奪う以上に
何とか自分自身の格上感を見せつけたかったように見受けられました。青木はこれを苦しみながらもクリア。

 浪口の意地を受けきった青木は反撃へ。浪口をブレンバスターで投げ切ると一気に優位に立ちます。
エルボー、ドロップキックで攻め込む青木、ドロップキック3、4連発でその勢いを止めようとする浪口に対して
ミサイルキック、ジャーマン、ニールキックを的確に重く畳み掛けます。

 勝機を嗅ぎ取った青木はノーザンライトSPへ。浪口は辛うじてクリアしますが
間髪入れずに青木はリストクラッチ式の投げ捨て低空バックドロップ。
グッタリしている浪口を引き起こすと、青木は止めとなる変形バックドロップホールドへ。
浪口成す術なし。青木は完全な形で3カウントを奪い、堂々とファンに勝利をアピールして退場。

 まさか本当に宣言通り、腕ひしぎを封印して勝ってしまうとは..。
コメントの切り返し、有言実行する姿勢、喉元を掴んでの視殺、必殺技の畳み掛け、試合後のふてぶてしさ..、
それはもう正に秋山そのもの。あっさり橋を追い抜いて秋山イズムを継承してしまったか、青木。
ただただ痺れました。以前から注目いましたが、今後は尚更に青木に注目です。

  第六試合 ○高岩 対 石森●

 10分間の休憩後、いよいよGHCJr.タイトルマッチです。試合の経緯がスクリーンで流されると両者入場。
タイトルマッチ宣言は当然の如くジョー樋口。ジョーへの声援が若干少ないのがアウェー感を醸し出します。

 ゴング直後に突っかけたのは石森。エルボーで高岩に対して突っ込んで行きます。高岩もエルボーで対応。
次第に打撃合戦はエルボーから逆水平合戦へ。この打撃合戦、当然の事ながら高岩に有利。
近距離で立ち並んでいるのを見ても上背、体格に明かな差が..。この不利を石森がどう埋めるかが試合の鍵でしょう。

 次第に押され始める石森、高岩のラリアットをかわすと素早い丸め込みを3連発。
スピードで翻弄した石森は場外に落ちた高岩へお馴染みのトペフェイント。場内拍手。
リング上へ戻ると少々グラウンドの展開、しかし再び打撃合戦。やはり打撃合戦となると高岩優勢に..。

 逆片エビ固め、足へのダイビングエルボードロップ、と石森の足に照準を絞る高岩。
そんな的確な攻撃を展開する高岩に、石森はロープ際を利用した腕ひしぎ。それを自ら解くと
高岩が腕を痛がっている隙に場外のマットを剥ぎブレンバスターを狙います。
しかし逆にブレンバスターを返されると今度は高岩が場外へのパワーボムへ。
それを切り返して、石森がフランケンシュタイナーで高岩を場外へ落とす事に成功。
続けて石森はトップコーナーからムーンサルトアタック。ただ僅かに当たりが浅かったのが残念。

 試合は中盤、高岩をコーナーに乗せて雪崩式を狙う石森。飛び付き式のフランケンシュタイナーを
繰り出すものの、踏んばった高岩がパワーボム..、が石森が更にフランケンシュタイナーに切り返す。
そんな石森の華麗な空中殺法に対して、高岩のパワー殺法が牙を向き始めます。

 空中殺法を喰らいつつも然程ダメージを受けている様子のない高岩、コーナーに追いつめた石森を
「ブレンバスター!」と掛け声を挙げると高々と抱え上げる雪崩式ブレンバスターを敢行。
更に足の四の字固めに耐えきった石森が出したSSエルボーを後ろから抱きとめるとバックドロップ→
石森反転→ロープに走ってフライングボディアタック→石森を抱きとめた高岩は高岩ドリラー、と
尽く石森のスピードをパワーで封殺して行きます。

 更に続く高岩のパワー殺法。「デスバレー!」の掛け声の後には石森を窮地に追い込む雪崩式デスバレーボム。
カウント2でクリアする石森に、高岩は餅つきパワーボム+デスバレー。追い込まれ万事休しつつある石森は
高岩のラリアットをかわして飛び付き式の技をかけようとしますが失敗..、ダメージが大きいせいでしょうか。

 その技の失敗を掻き消すかのようにデスバレーボムを放つ石森。けれどもパワー不足故に迫力不足。
続けて撃った必殺技であるSSエルボーもヒットしたのは高岩の下半身。
更に畳み掛けた新必殺技のエルモシージョは高岩の身体を持ち上げるのに苦労しているのが見えてしまい
技の説得力を失わせてしまっていました。ここ一番での技の精度、重みを欠いてしまったのが非常に残念。

 二度目のエルモシージョをショルダースルーで返す高岩は強烈な垂直落下ブレンバスターをお返し。
切り札を失った石森の後頭部へラリアット、正面からのラリアット、更にラリアットの3連発。
そして高岩は餅つきパワーボムからブレンバスターの体勢に入ると垂直落下式の高岩ドリラー。
石森、高岩の重い攻撃によく耐え続けましたが、この技によって終止符を打たれる事となりました。

 終わってみれば高岩の完勝、圧勝です。期待していたのですが、石森はいつもの良い所が
発揮できなかったように思えます。少し正面から立ち向かい過ぎた気がしますね。
休憩直後のタイトルマッチ、一つ前の試合がベストバウト、と不利な部分があった訳ですが
観客の盛り上がり具合が今ひとつだった原因の大部分は石森の力不足だったかな..、と。まあ今後に期待です。