2007年3月11日 SUWA FINAL
後楽園ホール大会観戦記

投稿者:KEIさん

観衆:???人


  本日は後楽園ホールでSUWAの引退興行..、という事で行って参りました。
SUWAのブログによるとスタッフに配る大入り袋を先着200名の観客にも配るとの事なので
開場時間直前に後楽園ホールに到着。すると開場待ちの列が階段を通じて
既に一階にまで到達済み。急いで並ぶと後から後から人が来るではないですか。
とは言え辛うじて自分は安全圏。何とか大入り袋を得る事ができました。
会場に入るとSUWAの引退記念グッズに早速人が群がっている状態。盛況です。

 試合開始時間まで退屈な時間を過ごしている間に随分お客さんも入ってきました。
最終的には文句無しの超満員。こんな条件で引退ができるSUWA、
思い残す事なく頑張って欲しいもんです。

 そして時計の針は12時を指す。鳴り響くはSUWAの入場テーマ曲。SUWAは
リングコスチュームで入場すると「クソガキとオッサン!来てるんなら出てこい!!」と
マイクアピール。すると次に鳴り響いたのは自分には聞き慣れない入場テーマ。
観客大歓声の中、入場してきたのはドラゴンゲートのCIMAとフジイ。
自分はあまり詳しくないのですが、どうやら以前ユニットを組んでいた間柄らしい。

 CIMAとフジイはリングサイドを一周して観客を存分に煽ってリングイン。
コーナーに駆け上がってアピールするCIMAはSUWA同様にリングコスチューム..。
そして唐突にリングアナがコールを始める。SUWAのセコンドにはTARU、レフェリーは和田京平。
この試合は5分一本勝負、つまりはエキジビジョンマッチと言う事です。
会場も若干物足りない空気になってしまいますが、ゴングが鳴ってしまうと、
そんな空気は何処かへ吹き飛んで行ってしまいました。

    第一試合  △SUWA  対  CIMA△

 試合開始。静かに睨合う両者、まずはグラウンドに誘い込むような探り合い。
そんな静かな立ち上がりに「時間がないよ!」と言ってしまう観客も..。
確かに時間はない..、けれども想いは両者の間に、濃密に詰まっているように見えます。

 ショルダータックルで押し勝つSUWA。ロープに走ると足下でうつ伏せになった
CIMAの腰へ冷静にストンピング。対するCIMAも対角線攻撃をSUWAへお見舞い。
SUWAはフェースバスターを決め、ジョン・ウーの体勢へ..、一発目は難なく避けるCIMA。
しかし二発目のジョン・ウーはヒット。続けてFFFを繰り出そうとするSUWAですが、
これは決まらず。CIMAも必殺技らしき技の体勢に入りますが、同様に未遂。

 もうこの時点で残り時間は後僅か。互いに一筋縄では行かない所を見せ合った
二人の試合は打撃の応酬をもって時間切れ引き分けとなりました。
その最後の光景は「頑張れよ!」と互いにエールを交換している姿にも見えたような..。

 試合後、延長コールが起きますがCIMAが拒否。握手をする程度で、
明確な言葉を交わさないまま各人退場という瞬間、主催者である
リングソウルのオーナーがマイクを持ってリングイン。
SUWA、CIMA、フジイ、TARUに向かって「最後だからCーMAXで集まろう。」と促します。

 まずはSUWAがリングへ..、CIMA、フジイも観客に促されてリングへ。
一番乗り気で無かったTARUもSUWAの懇願、CIMA、フジイにロープを開けられると
ようやくリングイン。用意周到なオーナーから手渡された
CーMAXのTシャツを全員着て四人が並ぶと会場大歓声。

 SUWAはマイクでCIMA、フジイに「ありがとう。」とお礼の言葉を、CIMAとフジイは
それぞれ「お疲れさまでした。」とお返しの言葉を互いに贈り合いました。
TARUはあまり面白くないのか着ていたCーMAXのTシャツを観客席に投げ込んで退場。
四者四様の複雑な想いが交錯していましたが、SUWA、
そして観客にとっては最高の思い出になったのではないでしょうかね。

 第二試合 ○アジャ 対 ランジェリー武藤●

 第一試合終了後、武藤に似た入場テーマが鳴り響くと入場してきたのはランジェリー。
今大会は入場テーマが鳴るまで誰と誰との試合なのか分かりませんが、
それが非常に面白みがあります。ランジェリーは、いきなりマイクを持って
武藤の物真似をしつつ対戦相手を呼び込みます。その対戦相手はアジャ・コング。
威勢が良かったランジェリーですが、初っ端からアジャにビビる始末。

 試合開始。胸チョップで先手を取るランジェリー、しかしアジャは動じません。
ランジェリーから仕掛けたショルダータックルは五分。しかしアジャの助走をつけた
ショルダータックルに脆くも吹き飛ばされるランジェリー、会場から笑いを誘います。

 低空ドロップキックを喰らわせLOVEポーズを決めるランジェリーはSWへ。
会場も盛り上がりますが見せ場はそこまで。逆襲に出た
アジャの裏拳にあっさり敗北となりました。

 試合後、アジャに敬意を評そうとしたランジェリーは自身が身に付けていた
ブラジャーをアジャに装着させようとします。しかしブラジャーが
小さすぎる故に装着不可、またもやアジャの裏拳の餌食に..。
マイクを取ったアジャはランジェリーに向かって「お前はバカか!?」と罵倒。
続けて「この試合の事は忘れて良いからSUWA選手の勇姿を目に焼き付けて下さい!」と
上手に締め。短時間ながらも愉快な試合だったと思います。

  第三試合 ウルティモ、●リトルドラゴン 対 人生、真実○

 鳴り響くは人生のテーマ。人生、そしてその後ろからは人生を
小さくしたような野橋真実が入場。人生組が入場し終わると
今度はウルティモドラゴンのテーマが..。師弟関係にあるSUWAの為に参戦のようです。
事情を知っているお客さんも感慨深げ。拍手と歓声がウルティモに飛びます。

 試合はリトルドラゴンと真実で開始。静かなグラウンドを展開する両者。
リトルドラゴンは相手の身体を何回転もするラナ、
真実はヘッドバットと持ち味を活かした技を観客に見せつける。

 試合の権利者はウルティモと人生へ。ウルティモはスピーディーなキック攻撃で人生を
攻めますが、人生も一瞬の隙を突いて拝み渡り..、しかしウルティモは
敢えて付き合わない。立てた人さし指を横に振るウルティモ、
静かにそんなウルティモを睨む人生、序盤戦から味のある攻防が展開されて行きます。

 この試合、最も観客を盛り上げていたのはリトルドラゴン。
鉄柵のない場外に向かってトペを決めたり、fromコーナーtoコーナーの状況から
トップロープを走ってそのままドロップキック、と会場をしっかり沸かせていました。
パートナーのウルティモも、負けじと伝家の宝刀、ラ・ケブラータを披露。
熱烈な観客からは「ありがとう!」の声も。しかし場外でウルティモと人生が
縺れ合っている隙に、真実が強烈なバックドロップ→反動を付けて
叩き付けるバージョンの回転十字固めのコンボでリトルドラゴンから勝利。

 休憩後となる試合。先に登場してきたのはVMのTARU&YASSHI。TARUがマイクで
「この試合は3人タッグ。もう一人兄弟分を連れて来ている。」と第三の男を呼び込みます。
そして聞き慣れたテーマ曲に乗って入場してきたのはノアの斉藤。斉藤はリングインすると
TARU、YASSHIと握手。そしてマイクはYASSHIの手に。YASSHIのマイクによると今回のマッチメークは
SUWAの手による物らしいです。なのでYASSHI達も対戦相手を未だ知らない状況との事。

 斉藤を味方に付けて調子に乗ったYASSHIは敵チームを呼び込みます。まず最初に入場してきたのはノアの潮崎。
潮崎を見たYASSHIは「SUWAさんもマッチメークが下手やの〜!」と余裕ぶると続けて残りの敵二人も呼び込みます。
すると鳴り響いたのは高山とみのるの合体テーマ曲。テーマ曲通り、本当に入場して来る高山&みのる。

 それを目の当たりにしてリング上で絶望するYASSHI。ようやく全メンバー勢揃い。明らかに..、明らかに
体格的に一人際立って劣るYASSHIは身長が同じぐらいのリングアナと並んで何やら文句垂れまくり。
更にマイクを持って「SUWAさーーーーーーん!!!!」と絶叫。けれども頭の回転が速いYASSHIは
「SUWAさんはこいつ(高山)と俺の絡みが見たいんやろ。」と察すると高山を「木偶の坊!」と挑発して奇襲攻撃。

 斉藤&潮崎、TARU&みのるは場外乱闘、リング上では高山とYASSHIで試合開始。
YASSHIが懸命に胸チョップを繰り出しますが、当然微動だにしない高山。あっさり反撃を受けると、
みのるには顔面を踏んづけられ、潮崎からは逆水平チョップを喰らうなどローンバトル。
何とか反撃したいYASSHIはみのる、潮崎の股間をキャッチ。カットに入った高山の
股間を口で噛み付こうとしまうが残念ながら届かず撃墜。ヘビー級相手に大変です。

 YASSHIがピンチを切り抜けると攻勢に出たのはVM勢。TARU&斉藤は合体の
腹部キック&正拳突き→ロープに走って踵落としと初タッグとは思えない連携を見せます。
更には逆さにした潮崎の股間にTARUが踵落としを決めると続けて斉藤が決めるなど、
三人掛かりでのコンビネーションも上々。今後このチームは結構有りなのではないでしょうか?

 しかし個々の力量で上回る高山&みのる&潮崎組。分断した結果、リング上は
開始時同様高山vsYASSHI。攻撃を喰らって動きの止まっていた高山の様子を伺うYASSHIに
「YASSHI!お前が取れ〜!!」「行け〜!」など無責任な観客の声援が飛び交います。
その声援に乗せられたYASSHIは満を持して高山の背後を取ってジャーマン狙い。
ですが、持ち上がるはずもなく、諦めたYASSHIがロープに走った所を高山の強烈なニーリフト。
グロッキー状態のYASSHIに高山が容赦のない、見事なエベレストジャーマン!YASSHI轟沈です。

 試合後、マイクを持ったTARUが「今日はこの辺で勘弁しといたろ!」と、這いつくばっている
YASSHIの言葉を聞き取って代弁。加えて新宿FACEで開催される「カスイチ」興行に高山&みのるで
参戦するように挑発。TARU自身は高山とはやりたくないものの骨のあるパートナーを連れて来る事を明言。

 対するみのるは「その日は町内会があるから..。」と応答。合わせた
高山が「最近子供ができて子守しないと..。」と言うと会場からは「おめでとう!」の声援と拍手。
けれども、みのるが「ちょっとムカついたから..。」と参戦を臭わす発言、当日はどうなるのでしょうかね?
そしてマイクは、みのると高山に付き合って退場せず残っていた潮崎へ。

 みのるに背を押され、高山に肩をポンポン叩かれ、締めを託された潮崎、明らかに困っている様子。
「エ〜、本日は.....」と情けないマイクアピールをしている潮崎を残して高山&みのるはさっさと退場。
潮崎は「本日はSUWA FINALにご来場頂き...」と辛うじて締めに成功。
最初から最後まで面白い試合だったと思います。特にYASSHIは終始良かったです。

  第五試合 ●SUWA 対 近藤○

 いよいよメインイベント、SUWAの引退試合です。花束嬢が四人リングインすると先に入場したのは近藤。
そして大声援に包まれて入場するSUWA、その心中や如何に?リングアナがSUWAをコールすると
物凄い量の紙テープが宙を舞う。その最中、奇襲をかけたのはSUWA、まずは先手を取ります。

 試合序盤は打撃合戦の応酬。打撃にあまり動じない近藤に対してSUWAはフロントから急所蹴り。
和田京平の目の前での反則攻撃故か、少し頭を下げて謝るSUWA(会場笑)。
そんなSUWAに応えるが如く近藤も場外戦でSUWAを観客席に容赦なく投げ込む。
鉄柵もないので思いきり吹き飛ばされるSUWAの身体。観客からも溜め息が漏れる。
近藤も同様にリング上で戦うように促す和田京平に向かって頭を下げます(会場笑)。
二人共落ち着いているようでいて、でも何処か特別な想いを抱いているであろう試合を展開。

 場外戦は後楽園南側の後方の観客席に傾れ込む。通路上でSUWAは近藤にブレンバスターを仕掛けますが、
あえなくブレンバスター返しを喰らうはめに..。ダメージを負ったSUWA、リングに帰る途中、
席に座っていた人物の頭を押します。遠目故に判別できませんでしたが、周囲の声では橋?との事。
観客からは笑いが漏れていたので、まあ一般人ではないでしょう。

 試合中盤、主導権を握り始めるのは近藤。低空ドロップキックから、テキサスクローバーホールドの状態に固めた
SUWAの足を、アンクルホールドの体勢で絞めあげる。後々SUWAが足を痛そうにしていたので結構効いていた模様。
止まらない近藤の猛攻、パワー全開のラリアットが対角線上にいるSUWAを襲う。
動きが止まってしまったSUWAに対してもう一発ラリアット....、SUWAの身体がふっ飛ぶ。
劣勢を跳ね返そうとするSUWAはフライングラリアット、一直線に飛ぶ奇麗なトペで何とか反撃。

 試合を動かしたのは近藤の隙を突いて放たれたジョン・ウー。近藤はそれをよろめきながらも耐えると、
タックルしたまま担ぎ上げてSUWAをマットに叩き付ける。すぐさま立ち上がったSUWAはバックドロップを近藤へ。
更に追撃を試みたSUWAに対して近藤はリフトアップ式のオクラホマスタンピート。両者共にダウン。

 立ち上がる両者、繰り出す攻撃は互いの胸への張り手..。それは自分がCIMAとの試合でも感じたエールの交換、
「対話」ならぬ「体話」..。試合終盤に差し掛かると言うのに静まり返っていく観客..。
SUWAとの別れが近付いている事を感じてしまったが故の冷却..、とでも言えば良いのでしょうか。
勝負を決めにかかったSUWA、2発目のジョン・ウーへ。ふっ飛んで行く近藤の体躯、繋げる技は勿論FFF。
磐石な体勢で落としたFFF、これを近藤は辛うじてカウント2で跳ね返す。
全ての技を出し尽くしたSUWAは悔しさを表現しているのか、自ら闘争心を掻き立てているのか、「あ〜!」と声を..。

 そしてSUWAを遂に捕らえてしまったキングコングラリアット。SUWAは何とかこれをクリア、
しかし続けて二発目がSUWAの喉元を抉る。これまでか?と誰もが思った瞬間、声をあげて即座に立ち上がるSUWA。
観客も必死に声援を送りますが、間髪入れずに三発目のラリアットがSUWAを捕える。
観客の溜め息と共にSUWAの引退試合が終了。SUWAにとって最後の3カウントとなりました。

 


  試合後

 近藤と握手をし、抱き合うSUWA。そして引退セレモニーへ。まずマスコミ関係者が記念品を贈呈。
ゴングの関係者の時は「頑張れ!ゴング〜!」という声援が..。マスコミ関係が終わると今度は
選手達からの花束贈呈。各入場テーマ曲に乗ってKENTA、志賀、秋山、永源、アニマル浜口、ウルティモの順。
何度も何度も頭を下げるSUWA。本当に嬉しそうで幸せそうに見えました。来場感謝の気持ち、引退の挨拶、
記念撮影、10カウントゴングと済ませた後、VM、力皇、森嶋、ヨネ、橋達を加えてはSUWAを胴上げ。
ノア勢はもっといたらしいです。ただ自分が視認できませんでした。

 SUWAは観客席四方に手を上げて「ありがと〜〜〜う!」とマイク。こっち側に退場して来たのですが、
控え室への階段を降りる間際にアニマル浜口が呼び止めて何やら餞別を贈呈。
自分達が上側から「SUWA!」と呼びかけると満面の笑みでこちらを見上げてくれました。
とても充実感に溢れた良い笑顔でしたよ。きっと何一つ後悔は残っていないはず。

 「ご縁があれば、また....」と観客に挨拶したSUWA。会場入りの際にもらった大入り袋の中身は五円玉。
そこに込められた想いはしっかり受け取らせて頂きました。最高の興行だったと思います。

と言う所で今回の観戦記はこれにて終了です。