2006年6月9日(金) 新日本プロレス
ゆめドーム上野(三重)大会観戦記

投稿者:天笠さん

観衆:1050人


 一年ぶりに観戦記投下します。

 ここのところライブは全日本ばかり行ってましたが、運良く知人から招待券というやつを貰いまして。生まれて初めて最前列を体感しました。……いつもは前席に座高が高い奴に座られていらいらしてましたが、今日はそれが取材記者&カメラマンに変わっただけでした。
 ただ、しょっちゅう選手がごろごろ転がってくるのは醍醐味でしょうね。

1:飯塚&内藤 VS 裕次郎&平澤

 結婚してからゴングも週プロも買えなくなったので、未だに裕次郎とか山本とかが黒トランクスで殴り合ってると思ってましたが、新人から若手に昇格したらしいですね。髪伸ばしたりコスチューム着たりしてるのがなかなか感慨深いものがある。
 新人二人、面構えは「買い」です。ヤングライオンの試合って、正面からしばきあってたら普通沸くものなんですが、今日はそれに頼らず満遍なく。面白みはないですが、勉強時代ですからこういうのもあるということで。
 二人とも張り手の音はなかなか。この日の打撃音じゃ一番でかかった。
 一応飯塚スリーパーで平澤ギブ。飯塚の身体がやけに小さく見えたのがなんか悲しかった。



2:稔&黒虎&フェーゴ VS 4虎&サムライ&GENTARO

 あ〜数年前に大阪プロで見かけたっきりのGENじゃないか! 溢れるインディー臭の中にキラリと光るものを持つナイスガイ。相手に恵まれれば底なしの引き出しが開けられる選手なんで、公式戦の結果は別にして注目して良い選手だと思います。
 だけど、芸達者6人もそろっていながら、オリジナルムーブがサムライさんの裏DDTだけとはどういうこった。フィニッシュなんか4虎のフライングボディアタックですよ。ありゃま。

 とは言え、4虎の尋常じゃない子供人気は毎度驚嘆に値する。

3:矢野&石井 VS 山本&宇和野

 矢野のポジションはもうここで決定でしょうか。それとも吉江さんみたいにプッシュされる日がくるのでしょうか。
 ひたすら攻める矢野組。ひたすら受ける山本組って構図で、まあ客がエキサイトする類の試合じゃいんですが、リキプロの二人、特に石井の方は良くも悪くも「ど真ん中」ですね。少々試合が拙かろうが、あれを貫くしかないよなぁ。一人くらいああいう選手がいてもいいと思う。二人以上は多すぎるけど。

 その石井、ラリアットの波状攻撃の末に、垂直落下で宇和野を抑えました。所属選手の二人はほとんど印象に残ってない。髪を伸ばした山本が違和感バリバリだったことくらい。
 石井と山本はこれから抗争やりそうな前振りをしてましたが、だったらもっと山本がボコボコにやられるべきじゃない?


4:永田&中西&棚橋 VS 天山&バーナード&真壁

 本日のベスト。スーパージュニアの波及効果ですね。トップどころを固めたやたら豪華な6人タッグでした。全員エースになるには欠点ありますけど、やっぱり実力は確かです。盛り上がりが違う。
 基本路線は棚橋とバーナード、春トーナメントの覇者同士の対決において、その脇を第三世代の三人ががっちり固める。真壁は……まああれだ。
 珍しく天山がちゃんとヒールになって、バーナードと共に永田・中西の持ち技パクったり。これまためずらしく永田・中西がちゃんと良い先輩になってたり。
 延々捕まり続ける棚橋に檄を飛ばし、十分に引き立てながらも、150キロのバーナードを担ぐ、投げ捨てるという見せ場が作れるのはプロの技ですね。

 最後はタッグ王者の天山を、ジャーマン→延髄からスリングブレイドで棚橋の逆転勝利。実にオーソドックス、しかしながら一般的な意味で王道。楽しい試合でした。
 これが新日本だと言われれば、例え今は苦しくても明るい未来が見れるんですが、今日はその分他の試合が割を食ってるんだよね。

5:井上亘 VS 後藤洋央紀

 贔屓の選手が勝つのは、多少内容がしゃばくても嬉しいものですが、自分の知ってる井上じゃないような。契約更改で揉めに揉めたのが良い結果になったんでしょうか。
 もう三勝している井上が、GENTARO戦続いて星を落として「崩れだすと早い」ことを証明する、または反則にぼろぼろになりながらも僅差で逆転勝利とかだと予想していたんですけど。

 ひたすら腕を攻める後藤、真正面から受けてたつ井上。蓋を開けて見れば「なんとか一矢報いようと奇手で善戦するも、高い先輩の壁にあっさり跳ね返される若手」な内容でした。
 見ていて危ないと思うところはほとんどなく、後藤の技をある程度受けて、最後はきっちり殺人フルコース(死語)で仕留める。いつの間にそんなに格上げしたの? てっきりプッシュは去年で終わったのかと思ってたんだが。

 カウンターでスピアー、スタガリンブロー、でもって伝家の宝刀トライアングルランサーで井上が完勝。勝ち点は8で単独トップ。決勝でツメの甘い男復活なるか。……応援してるんだけどなりそうだよな。


6:田口隆祐 VS 邪道

 今日のワースト。
 結果は5分強で両リンです。これぞ新日本。邪道はリーグ戦そっちのけで、タッグ王者の田口・サムライ潰しを狙っていた……ってアングルなんですが、そんなの毎日展開追ってないとわかんねーよ。
 最近田口の評判が良いので、ほんのちょっとだけ期待してたんですが、真価を見る前に終わってしまった。自分が新日本のライブ行ってた時期は、ヤングライオン→海外遠征の時期だったので、あまり良く知らんのですわ。

7:獣神サンダーライガー VS サングレ・アステカ

 ライガーさん、なぜか赤に戻ってますね。反則技も完全封印。やっぱりスーパージュニアの思い入れかな。
 アステカも良い選手なのは十分見れたんですが、今日はライガーさんの引き出しの多さを存分に見せ付けた試合です。終始グラウンドの展開ながら、次々とジャベを決めていくライガーさん。見たことない技はなかったんですが、「こんな技ももってるんだ〜」って新鮮な驚きがあった。
 カンパーナやメキシカンストレッチに加え、エル・ヌド(結び目固め)まで披露。今じゃパワーファイターのイメージが強いライガーさんも、長いキャリアは伊達じゃない。

 アステカのカナディアンバックブリーカーからフェイスバスター……Gammaのブリッツェンみたいなのを凌いで、風車式バックブリーカー、掌底、パワーボムからC.T.Bでフォール。最近はフェイスバスター系も流行ってるんですね。そんなら吉江さんもカナディアンハンマーの封印を解いても良い時期では。

 アステカさんは博多のあの人とは別人です。マスクはむしろデルフィンに近い。



8:金本 VS 外道

 この試合の終盤、外道に椅子を取られるというプロレスファンなら一度は夢見る体験をさせていただきました。大変ありがたく思います。最前列の特権ってやつ。
 結果は両者カウントアウト。1日に不透明決着が2度です。試合自体は、ま旧全日オタの自分からみりゃ新日本ファンが喜んで、NOAHオタが激怒するような試合の典型です。面白くないのは確かだけど、心の奥底で変な爽快感ともやもやを同時にかかえるような試合。

 とにかく罵倒、ひたすら殴り合い・蹴り合いで、華麗な技なんか欠片も見れず、なんどかリングアウトの危機を乗り越えた挙句、外道大流血で五分に戻してから両者KO。テレビで見たら不満タラタラなんですけどね。グダグダなのはとりあえず結構。
 でもこういう不透明決着、今日の興行で二度目なんだよな。6試合目がなければそれなりに納得できたんだけど。

総括:

 タダで入っててなんなんですが、正直微妙。「貧すれば鈍する」ってな諺通り、試合のクオリティは平均的に見れば落ちてると思う。勿論良い試合もあるんですが、悪い試合もそれ以上に増えてる。今回がたまたまなら良かったんだけど。
 ま、地方だし、結構空席あったし、足元見られるのも手を抜かれるのもある意味仕方ない。でも、せめて次回も来ようと思わせる試合してくれないと、金落とせないよね。
 あと、試合時間が押したのかも知れないけど、とにかく休憩は入れて欲しい……2時間ずっと見てるのは結構疲れるんです。

 田中に代わるリングアナさん、なぜかえらいハスキーな声で倉田てつを(君の名は)みたい。大会場向けではないのは確か。

 一番驚いたこと。天下の新日本が、試合終了後にインディーみたいにリング撤収のアルバイト募集やってた。リング屋は帯同してないのか? そんなに苦しいのか!?