ノア 2009年7月21日(火)
秋田・秋田市立体育館・サブアリーナ大会観戦記


投稿者:ラッセルさん

観衆:1100人


会場駐車場に着いたのが19:00。
森嶋なら菊地を秒殺しかねないと思って会場へ急いだんですが、
案の定だった様で会場に入ったときはもう第2試合の選手入場になっていました。
ちなみにこの会場は構造の都合上入場前の選手が会場出入口付近で待機しているので、
私は試合前のベルト姿の潮崎、杉浦、佐野の間近で見る事が出来ました。
会場内は2階に若干の空席が目立ったものの、
連休明け、悪天候という状況を考えると上々の入りだったのではないでしょうか。

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第1試合(20分1本勝負)
○森嶋 猛 vs ×菊地 毅
2分20秒(バックドロップ → 体固め)

という事で見れませんでした。残念…。

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第2試合(タッグマッチ30分1本勝負)
○田上 明、小川良成  vs 齋藤彰俊、×伊藤旭彦
11分07秒(俺が田上 → 体固め)

スリーカウントで試合が決まるというルール説明が終わり、事実上の第1試合。
田上と斉藤に暖かいコールが飛び交う中で試合開始です。
基本的に各選手共普段通りの動きを見せる中で、
伊藤が技のミスも含めて清涼剤のような役割を果たしていたのが印象的でした。
田上、小川組は最前線には難しそうですが安定感というか安心感はさすがで、
序盤戦で特に本領を発揮するチームだと感じました。
あと、今回の観客は小川の腕取り等に対してもリアクションがとてもよく、
プロレスを純粋に楽しめる、心地いい会場の雰囲気は大会の成功を予感させるものでした。

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第3試合(6人タッグマッチ30分1本勝負)
潮崎 豪、杉浦 貴、○佐野巧真 vs 力皇 猛、モハメド ヨネ、×平柳玄藩
13分48秒(ノーザンライトボム → 体固め)

厳密には違いますが、正規軍対反体制という地方興行に必要なカードです。
先発は潮崎と平柳。潮崎の女性人気は当然だからいいとして、
今回は平柳にも黄色い声援が飛ぶ奇妙な現象が起こっていました。
あと、どさくさで潮崎が平柳にキスされていました。なんという…w
序盤のコミカルな展開の後は各選手が高いテンションで熱い試合を展開。
杉浦の様な選手が相手だとヨネは光りますね。
試合自体は激しかったものの最後の佐野のノーザン以外目立ったフィニッシャーは出されず、
しっかり試合順を考慮しているのかなという印象を受けました。
なお、潮崎はベルトを巻いて入場し、試合後もチャンピオンである事をしっかりアピールしていました。
ある意味で潮崎は今チャンピオンとしての下積み時代真っ最中ですから、
こういった地道な意識付けは潮崎にとっても観客にとっても大切な事だと思います。
あとかなり余談ですが、この日の杉浦は黒の反り投げコスチュームでした。
個人的にはこっちの方が今のものより断然好きなのでとても嬉しかったです。

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第4試合(6人タッグマッチ30分1本勝負)
秋山 準、×志賀賢太郎、青木篤志 vs ○佐々木健介、中嶋勝彦、宮原健斗
20分01秒(ノーザンライトボム → 体固め)

顔役が揃ったノア対健介オフィスという構図で、
白GHC以降を別枠と考えるとメイン的意味合いのカードだと思います。
秋山と健介に中嶋を交えた絡みは品質保証ものですが、
そこに青木が格落ちせずスムーズに混ざっているのに驚きました。
青木は確実に自分のステージを上げてきていて、とても頼もしいですね。
宮原も秋山相手でも物怖じせずに食らい付いていっていましたし、
志賀はパンチムーブでしっかり自分の見せ場を作っていました。
1番運動量が少ないのにすぐにへばっていたり、おいおいと思うところもありましたが、
見せ方次第で志賀もまだまだいける選手。もっと頑張って欲しいです。
で、最後は健介が粘る志賀をラリアットからのノーザンでピン。
2試合連続でフィニッシュが同じ技という点が少し気になりましたが、
高め安定のいい試合でした。

第5試合(グローバル・ハードコア・クラウン無差別級選手権20分1本勝負)
○小橋建太(第9代選手権者) vs ×井上雅央 (挑戦者)
15分54秒(レフェリーストップ(※ハーフネルソンスープレックス))
※小橋が初防衛に成功

今回はシングルが少ないと思っていた矢先に決まったタイトル戦!
秋田は比較的白GHCに恵まれているような気がします。
ルールは制限時間20分、時間切れの場合はのあのあくじ当選者5名による判定
(昨年末の1DAYトーナメントに近い形?)で勝敗を決するというもの。
タイトル戦と思えないくらい普段通りの小橋対井上を展開しつつ、
ルールを意識した井上がしきりに経過時間を難波さんに確認するのが序盤のハイライトでした。
「10分経ったか!」
「5分経過(観客笑)」
「今何分だ!」
「5分○○秒経過(観客笑)」
というやりとりが何度となく繰り広げられるという…w
一見だれそうな展開ですが、場外を四方つかって間を繋いだりして、
観客を飽きさせない井上は試合巧者ですね。会場で見るとそれがよくわかりました。
徐々に当たりだしたチョップに辟易しながらも井上は10分過ぎにひと担ぎして見せ場を作り、
15分が経過しいよいよ小橋が鬼の形相で攻勢開始のハーフネルソン!
だったんですが、これを受けた井上が左の股関節の辺りを抱え動かなくなりました。
そして井上はレフェリーに何かささやき、間もなくしてレフェリーストップ。
観客ははじめ状況を飲み込めていませんでしたが、
レフェリーストップによる小橋防衛のアナウンスと浅子トレーナーらが慌てて駆けつけた事で
井上の重症を理解し、何とも言えないどよめきに会場が包まれました。
しかし井上の意識がしっかりしている事もありネガティブな雰囲気にはならず、
タンカで退場する井上、複雑な表情でリングに立つ小橋の双方に大きな声援が送られました。
それにしても小橋は、白GHCを黒の下とは捉えず本当に真剣に向き合っていたのでしょうね。
最後の咆哮にも似た「あー!!」という叫び声が、私にはとても切なく聞こえました…。

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第6試合(第3回日テレ杯争奪ジュニア・ヘビー級タッグリーグ戦Bブロック30分1本勝負)
金丸義信、○鈴木鼓太郎 vs ×リッキー・マルビン、エディ・エドワーズ
17分26秒(タイガードライバー → エビ固め)

メインも含めたリーグ戦2試合は、いずれも日本人対外国人という構図。
予備知識がない観客にとってはどちらを応援すればいいかがわかりやすかったんじゃないかと思います。
序盤はリッキー組が妙にヒールチックな立ち回りで鼓太郎を孤立させ主導権を握りますが、
アピール等で使う日本語がなんかリッキーを悪く見せない方向に働くんですよね。癒し系です。
鼓太郎がローンバトルを脱出した辺りからギアが上がりだし、
ジュニア特有の派手で軽快なムーブで観客のテンションが一気に上がります。
個人的には初めて生で見た金丸のダイビングィヤッホーゥがすごいインパクトでしたw
そんなこんな4選手が目まぐるしく攻守を入れ替える展開がしばらく続いた果てに、
鼓太郎がワンツー、ローリングのエルボーからBD、
切返されたレクイエムを挟んでのタイガードライバーでリッキーをピン。
鼓太郎の三沢ムーブの使い方、使いどころはとても要所を押さえており、
大切に、真剣に三沢継承に向き合っているんだなと感じました。
なお、得点状況等については試合後にリーグ戦全日程を終了した金丸組についてだけ
アナウンスがありました。星取表の掲示等も特にありませんでしたし(多分ですが)、
この辺りの不親切さはもったいない、残念な点だと思います。

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第7試合(第3回日テレ杯争奪ジュニア・ヘビー級タッグリーグ戦Aブロック30分1本勝負)
○KENTA、石森太二 vs ×ブライアン・ダニエルソン、ロデリック・ストロング
21分32秒(go 2 sleep → 片エビ固め)

待ちに待ったメインイベント。KENTAの会場人気はかなり高く、
間違いなく団体の一角を担う存在になっていると感じました。
試合は花束贈呈直後のダニエルソン組の奇襲からスタート。
この際に石森は左肘を痛めたのか、序盤はKENTAがローンバトルを強いられ、
終始劣勢に立たされるという割と珍しい展開が起こりました。
石森が復帰し、タッチワークが激しくなっても試合を支配しているのは
憎々しい強さと正統派のタッグワークを見せ付けるダニエルソン組で、
KENTA組はなかなか攻勢に立つ事が出来ません。
この展開が続き観客にフラストレーションが溜まった頃、
石森をきっかけにようやくKENTA組の反撃が始まったんですが、
このときの会場の盛り上がりはすごく、
まるで戦隊ヒーローものの反撃のそれの様でした。
そういった観客のコントロール、大きい意味での試合の見せ方を含めて、
やっぱりこの試合で光ったのはダニエルソン組でした。
星こそ挙げられなかったものの、試合には勝ったとってもいいくらいです。
最後はキャトル地獄をなんとか脱出したKENTAが執念のg2sでピン。
説得力のあるいいフィニッシュでした。

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先のレスにも書きましたが、今回の大会はわかりやすいカードが並び、
選手がしっかりと試合を見せる事でライト層や一見さんもプロレスを楽しめるような、
とてもいい興行だったと言っていいと思います。

慣れない観戦記で上手くまとまらず無駄に長くなってしまった気もしますが、
地上波もない今の状況ですし、これが皆さんにとって少しでも情報になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。