ノア 2008年10月25日(土)
東京・日本武道館大会観戦記


投稿者:彼方さん

観衆:12000人


はい、本当に久しぶりの生観戦、久しぶりの武道館でした。
着いたのは試合開始前の17:30くらいでしたが、パンフ買って中に入ってみると何やら声援が・・・あれ?試合やってるぞ。

<第0試合 10分1本勝負>本田多聞・井上雅央・泉田純至 vs 志賀賢太郎・川畑輝鎮・太田一平

というわけで、事前発表で試合が組まれてなかった人たちがここで6人タッグマッチを行っていました。
(後でわかったことですが、これの前に菊地vs平柳のシングルもあったらしい)
試合組まれてない選手が妙に多いなと思ったら、こんなダークマッチが組まれてたんですね。試合数を絞るための苦肉の策か・・・
内容的には、まあ普通の6人タッグかと・・・最後は多聞が一平をデッドエンドの体勢に捕らえたところを、パンパーズの2人が止めたところでゴング。時間切れ引き分けでした。一平ちゃんは可哀想に、結局投げられてマットにのびてましたがw

これが終わった後カードの発表があり、オープニングへ。始まりはきっちり18時からでした。いよいよ第1試合です!

<第1試合 30分1本勝負>モハメド ヨネ・伊藤旭彦 vs 起田高志・宮原健斗
一応NOAHと健介オフィスの対抗戦。ヨネはこんな若手3人に混ざってる場合じゃないんですけどね。
試合はNOAH側が握手と見せかけてゴング前に突っかけるパターン。起田と宮原は2人してヨネに襲い掛かりますが、キャリア1年も無い相手にはビクともしません。伊藤もこの2人相手なら先輩ですから試合運びは当然上。試合もこの伊藤がジャーマンからデスバレーボムで宮原からあっさり3カウントを奪いました。

<第2試合 30分1本勝負>小川良成・金丸義信・鈴木鼓太郎 vs ダグ・ウイリアムズ・ブライアン・ダニエルソン・青木篤志
自分の感覚だと、第2試合には勿体無い好カード。青木は外国人とのコンビも似合いますね。
さてその試合ですが、金丸・鼓太郎と小川が仲が悪いw 小川がセコンド平柳に場外バックドロップを食らわしたのをきっかけに、試合中に何度もリングサイドから突き落としあう3人w
それでも試合は壊れないから大したもんで、最後はしっかり青木を孤立させて鼓太郎がブルーデスティニーで決めました。
もっとも試合後、鼓太郎は小川のバックドロップとダグのカオスセオリーを連続で食らいリング中央に大の字。続けて金丸も小川にDDTを食らって2人してリングに寝かされ、小川はダグ・ダニエルソンと握手して先に退場。このシーンだけ見てると、一体誰が勝ったのかさっぱりわかりませんw
ちなみに個人的に一番注目してたのは青木なんですが、動きがだいぶジュニアらしくなってきましたね。そろそろGHCジュニアタッグあたり、挑戦させてやりたい気も・・・。パートナーが誰になるのかが問題ですけど。

<第3試合 30分1本勝負>田上明・橋誠 vs 高山善廣・佐野巧真
先日川畑から白GHCを奪取した橋でしたが、のっけからこのカード(苦笑)
まあベルト持ってるから第0試合にするのは何だし・・・ということでここに組まれたんでしょうけど、そのベルトに絡みそうな選手が誰もいないカードってのはどうかと思う。
試合はその橋が先発。勢い良く出てきて高山と佐野に次々と頭突きを食らわしたと思ったら、そそくさとコーナーに戻って田上にタッチ(笑)。急に振られて困った田上はこの後高山と脳天チョップ合戦を繰り広げるわけですが、結局橋が自分で作り出した見せ場はこれくらいでした。
後はまあ、今まで通りといえば今まで通り。佐野をコーナーに落とした橋がもう一丁ダイビングヘッドバットを繰り返せば、今度は橋が高山・佐野に捕まりもう一丁場外フットスタンプの連続。
田上・橋も反撃しますが、橋のダイビングヘッドバット自爆でそれも終了。高山と佐野にサンドイッチのミドルを食らった橋が、最後は佐野のパワーボムからノーザンライトボムで轟沈。その間田上は、高山との乱闘で花道でヘロヘロになってました・・・

<第4試合 30分1本勝負>森嶋猛・杉浦貴 vs ナイジェル・マッギネス・スーパースター・スティーブ
休憩明けの試合。入場してきた森嶋がバズーカ砲みたいなの持ってるなと思ったら、リングインした途端観客席に1発。中身はTシャツか何かで、観客へのプレゼントだったようです。森嶋はリング上に用意された他の3丁で四方に向けて撃ち込んでいます。
で、試合は・・・短かったせいもあって、あんまり記憶に無いんだよな。面子が面子だけに、森嶋でけーなというのが目に付いたという感じでしょうか。杉浦がスティーブの上に、森嶋をブレーンバスターとボディスラムで投げつけてたのは面白かったです。
試合はロープに走って突っ込んできたスティーブを、杉浦がキャッチしてそのままジャーマン。これであっさり3カウントが入りました。

<第5試合 45分1本勝負>佐々木健介・中嶋勝彦・飯伏幸太 vs 三沢光晴・石森太二・リッキー・マルビン
マルビンと中嶋が先発。
最初に握手を求めるマルビン。警戒する中嶋。でも直接因縁のないマルビンはそのままがっちり手を握り、クリーンに始まります。
それにしても2人の動きがいい。張って来た中嶋に対し、いい音で張り返したマルビン。この辺の向こう気の強さはさすがで、この2人のおかげで会場が沸きます。
その次は飯伏と石森でしたが、しばらくやりあった後石森は三沢にタッチ。三沢がリングインしますが、飯伏はなんと三沢相手にエルボー合戦を臨みます。連打する飯伏、それに対し1発でなぎ倒す三沢。
そして今度は健介が三沢と対峙。三沢vs小橋を連想させるエルボーとチョップの応酬が行われますが、押し込まれた三沢はあっさりマルビンとタッチ(笑)。どっかで見たぞこのシーン・・・と思ったら、高山復帰戦で健介と当たった時と一緒だ。
その後もジュニア4人を中心に試合は進みます。4人とも身体能力が高いのでなかなかに派手な攻防が繰り広げられますが、その中でも飯伏のムーブは目を疑いますねw ムーンサルトプレス着地→その場跳びシューティングスター→もう1回ロープに駆け上がりムーンサルトとか、コーナーに登った石森を対角線上からロンダートカンガルーキックで撃墜とか。言っときますが石森はトップロープの上ですよ。何でそんな高さまで届くのよw
最後は石森が中嶋を追い詰めスーパースターエルボーを狙ってロープに走りますが、中嶋はこれをジャーマンで切り返して形勢逆転。最後は石森の後頭部にR-15みたいなキック(デスロールって言うんですか?)をヒットさせ中嶋が取りました。
試合後はダメージを負って先にリングを降りた石森を除き、皆で握手し合っていました。
何だかんだ言ってもアンダーカードで一番面白かった試合でした。


<第6試合 GHCタッグ選手権試合 60分1本勝負>
バイソン・スミス・齋藤彰俊 vs 秋山準・力皇猛

ここまで短い試合が多く、かなり早いペースでセミファイナルまで来ました。
先に挑戦者の秋山・力皇が「STERNNESS」でまとめて入場。そして選手権者のバイソン・彰俊が入場。バイソンは古傷の胸骨も再び痛めたらしく、胸をテーピングで固めています。
試合開始。先発したそのバイソンがいきなり暴れます。秋山と力皇をリング外に蹴散らし、リング中央で吼える!
・・・が、そのバイソン、直後に苦しそうに胸を押さえてコーナーへ戻ってしまいます。大丈夫だとアピールしたかったんでしょうが、逆に不安を煽る出だしになってしまいました。
その後もやはり、手負いのバイソンが捕まる展開。力皇とのショルダータックル合戦でも簡単になぎ倒され、やはりいつもと違う様子ありあり。リング外に落ちたバイソンに、力皇は胸板目掛けて断崖フットスタンプ。いくらバイソン相手でもこれは非情。悲鳴の上がる場内を尻目に、秋山と力皇は徹底してバイソンを胸狙いで苛めます。
バイソンはフライングショルダーを力皇に浴びせて、ようやく彰俊にスイッチ。気合十分の彰俊は奮戦しますが、フォローに入るべきバイソンが動きが悪く、逆に蹴散らされ彰俊が孤立。秋山にエクスプロイダーを食らい、リストクラッチの体勢にまで持っていかれます。
このまま彰俊が引っこ抜かれれば、試合は終わり。しかし声援に押され、花道からバイソンが飛び込んできます。これで秋山の投げの体勢を潰したバイソン、次は痛いのもこらえてバイソンテニエル!
これで救われた彰俊、俺が決めるとばかり天を指差す。そして秋山に側面からスイクルデス!崩れ落ちた秋山をカバーし、これでカウント3!

まさかこの展開で、バイソン・彰俊が勝つとは思いませんでした。
でもフィニッシュ前の、彰俊の天を指差すポーズは格好良かったので許しますw
何というか、このタッグは感情移入できるんですよね。今回のも、この2人だから許される勝ち方だった気がします。
逆に秋山・力皇ですが、もっと体を張ってやって欲しかった。でも今回は仕方ないかな・・・バイソンの体調があれでは、ああいう試合展開にしか出来ないですものね。
バイソンも、タイトルマッチでコンディション崩すのは2回目ですからね。本人は反省してるでしょうけど、次はもっと大暴れする姿を見たいものです。

<第7試合 GHCジュニアヘビー級選手権&世界ジュニアヘビー級選手権ダブルタイトルマッチ 60分1本勝負>
KENTA vs 丸藤正道

一言で言うと、ヘビーの選手権試合を見てるような試合でした。
ジュニアというとどうしてもハイスパートな技の応酬を想像しがちなんですが、そうじゃない戦いをしたかったんだろうなと。
最初のロックアップから明らかに長期戦を睨んだ組み立てをしていたので、長い試合になるだろうなというのは容易に見当がつきました。

序盤から中盤は丸藤の膝狙い、中盤からは首狙いが目に付きました。
ただ丸藤が他と違うのは、そういう一点集中攻撃も立体的にやること。グランドだけでなくスタンドでも、あらゆるところから攻めていく。しかもことごとくえげつない。
ダイジェストでは映りませんでしたが、トップロープに両手両脚で捕まっているKENTAを雪崩式ドラゴンスクリューで引きずり落としたあたりがその最たる例ですね。ドラゴンスクリューって受ける側は自分から回転してダメージを軽減する技ですけど、手足が塞がってる状態からやられたらどうしても体を回すタイミングが遅れる。よく考えるなあと思いました。
他にも場外での垂直落下ブレーンバスターは背中を鉄柵に叩きつけながらやってたり(鉄柵が邪魔で受身が取れない)、コーナー上のKENTAをデッドリードライブのような感じで場外に投げ捨てたり、丸藤の技は何気にエグいのがいっぱい。
ただそれでも、KENTAは最後まで弱った様子を一切見せなかった。これがKENTAの強いところで、この辺の受けの技術・丈夫さ・芯の強さはもうトップクラスといってもいいんじゃないかと思います。
中盤までは、確かに派手な攻防は控えめでした。場外カウントが10までというのも結構影響が大きく、場外戦はいつものNOAHのタイトルマッチとは確実に違う風景でした。
ただその中でも、どうやって自分達らしい試合を見せるかはよく考えていた試合だったと思います。トップでやっていくなら、どっかで通らないといけない道でしょうしね。

終盤に関してはダイジェストを見た方も多いと思うので詳細は控えますが、最初のポールシフトとgo 2 sleepでカウント3が入らなかった時点で、これは引き分けだろうなと。それでもラスト1分まで「もしかして?」と観客の目を引き付け続けたわけですから、この辺は見事としか言いようがないと思いますね。

総括ですが、期待してたのと違ったという人はいてもおかしくない試合だったと思います。
実際に、60分ずーっと会場が沸いてたわけじゃない。中盤までは沸いたのは断続的だったのは事実です。
でも試合展開的には、ダレたところは殆ど無かったと自分は思う。少なくとも自分はずっと集中して見られました。十分に見ごたえのある60分でした。
フルタイムで闘い続けた2人には、自分は敬意を持って拍手を贈りたいと思います。

あーあと、和田京平目立ちすぎw
いや、自分も一応分裂前の全日本の時から見てますから、別に初めて見るわけじゃないんですけどね。一種の違和感を感じたのはここがNOAHだからなんでしょう。試合がそれなりに締まったのは、京平さんのレフェリングによる部分も少なくなかったですしね。

<全体の感想>
一言で言えば、KENTAと丸藤のための武道館だったと。自分はメインには満足しているので、そういう意味では自分的には良い興行でした。
メインをじっくり見てもらうために、アンダーカードは「巻き」に入っていた部分は正直あったでしょうね。でも、自分は姿勢としてはこれで正解だったと思います。現在最強の名物カードが最後に控えてるんだから、他の選手は脇役に徹するのは間違ってない。前座試合もそこまで退屈なのはありませんでしたし、無駄に長くないだけ良かったのではないかと思います。メインは評価の分かれる試合になりましたが、それは結果論ですからね。
メインに関してはフルタイムドローになった時点でどうやっても賛否両論でしょうから、否の意見は否定しません。内容的に前回を上回ったとも言いません。
でもいいんです。結果はともかく、内容は自分の想像は超えていたものでしたから。そもそも60分という長さを考えたら、もうその時点で世間の目を気にする試合じゃない。評価は人それぞれで構わないんじゃないかなと思います。