ノア 2008年2月26日(火)
東京・京王プラザホテル八王子5階ホール大会観戦記


投稿者:KEIさん

観衆:1300人


  小橋、秋山、×志賀、金丸 対 三沢、小川、○丸藤、テリー

 
 第一試合からかなりの盛り上がりを見せていた八王子大会。
そのメインイベント、選手入場の直前になると場内の興奮は最高潮に達します。
まずは小橋組の入場、グランドソードが鳴り響くと極大小橋コール!
蟻の子一匹も通さないような、僅かな隙間もない高密度な声援。
そして後になった三沢組の入場。スパルタンXが鳴り響くと、先の小橋コールにも
負けず劣らずの極大三沢コール。観客のこの試合への期待感が伺い知れます。

 リングアナにコールされると身に纏っていたガウンを脱ぎ捨てる小橋。
その被っていたフードを脱ぐだけであり得ない程の観客からの大声援。
自分の隣の老婆も「素敵..。」と言葉を漏らす。溢れる魅力、
迸る情熱というものは老婆をうら若き乙女へと変貌させるものなのでしょうか。
そして、注目となる両チームの先発、三沢組は三沢がやる気をみせる。
一方、決めかねていた旧バーニング、場内からの小橋コールに押されて小橋が先発。
最初から三沢、小橋が相対すると決まっただけで場内大興奮!どうなる、この試合?


 組み合う三沢と小橋。小橋がロープ際へ三沢を押し込む。クリーンに別れるかと
思いきや、まずは本日一発目となる逆水平チョップを三沢へ打ち込む。
会場の隅から隅まで鳴り響く打撃音に観客大歓声。そしてまたもや大小橋コール!
三沢はその小橋コールに拗ねた様子でロープにもたれながらリング外に視線を反らす。
 
 間合いを取っていた二人が再び身体を重ねあわせる。次はリング中央での
エルボーと逆水平の打ち合い。互いに数発打ち合った後、三沢が小橋を
フライングメイヤー→額へエルボー。小橋も同様に三沢をフライングメイヤー→額へ
エルボーを打ち降ろす。最初の攻防を終えた三沢は試合権利を丸藤へ託す。

 タッチを受けた丸藤、小橋に対して快音鳴り響く逆水平チョップ。
2発、3発、4発と続く丸藤の逆水平、しかし5発目を喰らわせた後に
強烈な一発の逆水平が丸藤の胸元を襲う。ふっ飛ぶのを何とか堪える丸藤へ
小橋の追撃のチョップがもう一発。溜まらず旧バーニングコーナーに
へたり込んでしまった丸藤へ更に追撃の一発。小橋は金丸へ堂々とタッチ。

 丸藤と金丸、これまでの重厚な展開とは打って変え、ロープワークを駆使した
スピード感溢れる互角の攻防を展開する。丸藤はテリーと交代。
しばらくは腕を取り合うテリーと金丸。そして金丸は志賀と交代。
首投げからヘッドシザースに捕えられた志賀はお得意の倒立でこれを脱出。
今度は逆に志賀がテリーをヘッドシザースに捕えるとテリーは左右に
ピョンピョンと飛び跳ね、頭部をある程度抜けた状態にし、最後は前転飛びで華麗にこれを脱出。
序盤の攻防ながら各々が特有の個性を披露し、会場を盛り上げます。

 試合の権利は秋山と小川へ。腕の取り合いを展開するもここは小川が優勢。
交代してきた三沢を秋山がアームブリーカーの要領で腕を捻ると三沢の重いエルボーが
秋山へクリーンヒット。あまりの重さに観客からもどよめきの声が起こります。
代わったテリーは秋山へドロップキック、チンロック、ヘッドロックと攻撃を繰り出す。
ここから三沢組はテリー、丸藤、小川、三沢の順で秋山に対して交代ヘッドロックを敢行。

 交代ヘッドロックは一巡し、再びテリーがヘッドロックに入った瞬間、
秋山の強烈なバックドロップがテリーに炸裂。ここからテリーの地獄のローンバトル。
場外に連れ出されたテリー、金丸に投げられると小橋の攻撃も喰らうハメに。
リング上に戻ると旧バーニングからのボディスラム攻撃。
金丸×2、志賀×1、秋山×1、小橋×1、とリングに叩き付けられる。

 まだ続くテリーの苦闘。秋山と金丸がそれぞれテリーの腕を掴むと
小橋がテリーへ逆水平の連発。抵抗できないテリーを秋山と金丸は前後に反動を付ける。
当然の如く、前にスイングされた瞬間、待っているのは小橋の逆水平。計20発!
これは公開リンチですよ。しかし..、しかし..、しかし観客は全員笑顔だw

 まだまだ続くテリーの苦闘。秋山はジャンピング二ーでテリーをふっ飛ばせると
連続フォールへ移行。小橋の20周年記念に合わせたのか20連続フォール。
会場は一体となってそれをカウント。20回目に到達すると観客盛大な拍手。
勿論、この拍手の中には尊い犠牲となったテリーへの労いの想いもこもっている筈。

 まだ×3続くテリーの苦闘。小橋は一発逆水平を喰らわせた後にキチンシンク。
更にバーニングソードを追加すると、「竜馬行くぞ!」と掛け声。
観客から声援を浴びると見事に坂本竜馬チョップに成功。
そして場内を「お〜!」とどよめかせる懐かしのローリングクレイドル。
たまらずカットに入った丸藤に観客ブーイング。おいそれとカットにも入れやしないw
更に小橋はテキサスクローバーホールドへ。これまでの集大成のような攻撃を見せます。

 まだ×4続くテリーの苦闘。小橋は志賀へタッチ。志賀がテリーを
自軍コーナーのトップロープに寝かせると小橋が数発の縦降ろしチョップ。
代わった金丸はボディスラム→ロープ飛び越え式のセントーン。
座り込んだテリーへ秋山がランニングニーアタック。更に秋山がテリーを
羽交い締めにすると小橋が数発の逆水平。(*文章で読んでいると酷く思える
光景かも知れませんが、実際の会場は極上に楽しい空間となっております。)

 テリーをサソリ固めで捕えた志賀からタッチを受けた小橋、テリーに頭突きと逆水平。
コーナーのテリーに突進する小橋、テリーはキック→ミサイルキックで一矢報いる。
ここでようやく三沢にタッチ。三沢は小橋を皮切りに旧バーニング全員を
エルボーで蹴散らす。小橋にセントーンを加えた三沢は続け様に
エルボー&エルボースマッシュ連打で小橋を自軍コーナーに追いやると小川にタッチ。

 パンチ&胸チョップのコンボを繰り出す小川に小橋も応戦。しかし小橋を寝かせた
小川は急所にストンピング2連発。場内からしっかりブーイングを引き出します。
代わった丸藤は両足で寝ている小橋の顔を挟んでスピン。痛みを堪えて立ち上がった小橋とチョップ合戦へ。
そうなると、やはり軍配は小橋に上がる。代わった秋山は丸藤に対して追撃の
超高層ショルダースルー。更に金丸がコーナーダイブ攻撃を仕掛けようとするも
丸藤はドロップキックで辛うじて難を逃れる。目紛しい攻防の末、丸藤は小川へタッチ。

 小川、コーナーにもたれる金丸へ突進、がカウンターキックで反撃した金丸はアストロシザースへ。
続けてリング中央で立ち上がろうとする小川へコーナーからダイブした瞬間、小川は背後に
倒れ込みながら膝を突き立て金丸の股間部へ急所攻撃。痛みの分かる男性客からは「あ〜!」という声が。
喰らった金丸は飛び跳ねながら悶絶、場外へと移動。その金丸へ三沢達の攻撃、も救援に駆け付ける小橋。
場外で三沢と小橋のエルボー&逆水平合戦。小橋を場外奥へと吹き飛ばす三沢、調子は悪くなさそうです。

 金丸を締めつける丸藤は小川へ交代。ロープに走った小川に対して不用意に伏せてしまう金丸。
小川は金丸の背中にフットスタンプ。続けてテリーが金丸を逆エビ固めに捕える。
その時、小橋はリング下に降り、苦悶の表情を浮かべる金丸の視線の正面に立ち、エプロンサイドに
手を付いて腕立て伏せのポーズ。敢えてカットインせず、ここまで来い!と熱い視線で金丸へ檄。
二人の間にある師弟関係という裁ち切れぬ糸、..いや太さから言えば綱という表現が適当でしょうか。
その綱を必死に掴み、手繰り寄せるかのように、金丸は小橋のいる方向へロープエスケープ。
 
 一発、二発、と金丸の腰にエルボーを打ち込む三沢、唸り声を上げる金丸。
更に三沢と小川のエルボードロップ&フットスタンプを喰らうと先ほどのお返しとばかりに
ボディスラムを丸藤×2、テリー×1、小川×1、と叩き付けられる。しかし三沢の一瞬の隙を突き、
低空ドロップキック→ドラゴンスクリューでようやく窮地から脱出。手を伸ばした先にいるのは勿論、小橋。

 大歓声の中で登場した小橋、コーナーに三沢を追いやると逆水平チョップの連打。
しかし三沢も体を入れ替えエルボー連打。然れど小橋も体を入れ替え、ついにマシンガン逆水平を発動!
皆さん誕生日に、ケーキの上のローソクの火を吹き消した事があると思いますが、この姿形は真逆。
小橋の躍動は命の灯火を激しく燃え上がらせるが如し。その火は会場にいる観客の心をこの上なく熱くしてくれる。
観客は大歓声で、秋山達もコーナーを叩く事で、プロレスラー小橋建太の20歳の誕生日を祝う、そんな一幕に見えました。

 マシンガン逆水平を打ち終えた小橋、スリーパーSPは不発もランニング・ネックブリーカー。30分経過。
ここで旧バーニングの連携技。コーナーの三沢へ志賀がエルボー→秋山がジャンピングニー→
秋山が三沢をスイングするとリング中央で小橋が袈裟切りチョップ→秋山、三沢を抱え上げると
パスされた小橋がパワーボム→トップロープから金丸がダイビング・ボディプレス。

 やられてばかりもいられない三沢、突進してきた小橋へバックエルボー→ダイビングネックブリーカー。
続けて小橋へ小川、丸藤、テリーが合体ドロップキック。更に小川はバックドロップを決める。
小橋も逆水平から、以前使用していた変形の投げ技で反撃、そして秋山へ交代。
しかし主導権を渡さない小川、延髄斬り&DDT&バックドロップで旧バーニングの勢いを止めにかかる。
秋山も負けじとマンハッタンドロップ→ラリアットのコンボ、トップロープによじ登ると
待っていましたと小川は雪崩式のブレンバスター、も秋山はすぐに起き上がりランニングニーアタック。一進一退。

 三沢組の試合権利はテリー、旧バーニングは金丸を経て志賀へ。
志賀はテリーを卍固めに捕えるとSTFへと移行。そしてテリーに対して旧バーニングの連携攻撃。
コーナー串刺し攻撃を浴びたテリーに小橋は袈裟切りチョップ、そして本日最後のチョップとなる
ローリング袈裟切りチョップ。更に秋山がランニングニーアタック、志賀がスイングDDT、スクールボーイで追撃。
志賀はテリー追い込むも試合はまだ決まらず、アッパー掌打でピンチを切り抜けたテリーは丸藤にタッチ。

 丸藤はトップロープを掴んだ延髄斬り、そしてラリアット、を打つものの避けた志賀が後方回転エビ固め。
これをクリアされると再び志賀はSTFへ。しかしカットに合うと、三沢組はカウンターとなる連携攻撃。
三沢、小川のストマックキック→小川のチンクラッシャー→三沢のランニングエルボー→
ロープ際でグロッキーの志賀へテリーの619。更に丸藤の攻撃も受け、追い込まれる志賀。
試合を決めにかかる不知火狙いの丸藤に対して志賀は起死回生の逆さ押さえ込み、をクリアした丸藤はトラースキック。

 試合終盤、ここまで来ると途絶える事を知らなかった観客の声援が尚更に高まって行きます。
丸藤が志賀へ不知火→小橋が丸藤へハーフネルソンSP→三沢が小橋へタイガードライバー→
秋山が三沢へランニングニーアタック→小川が秋山へバックドロップ→金丸が小川へD・ボディアタック→
テリーが金丸へデスバレーボム、そして志賀がテリーを蹴散らす。八者八様の頑張りに場内大歓声!

 この試合の勝敗を委ねられたのは丸藤と志賀。ラリアットに来た丸藤の腕を捕えると
志賀は再び逆さ押さえ込みへ。しかし、これを返した丸藤は横から志賀の身体を仰向けに
引っくり返しフォールを狙う。最終的にはフィッシャーマンズ・ホールドのような形で3カウント。
個々の持ち技はあまり出なかったものの8人故の楽しさがたくさん詰まった試合だったと思います。

 
 試合後、小橋は全員と握手。そして同じくデビュー20周年を迎えた菊地とも握手。
観客の声援を受けてマイクを持った小橋は「これからもプロレス道に邁進します!」と宣言。
それはこれまでの小橋と何ら変哲のない言葉。けれど、それで良いし、それが良い。
小橋はリングを降りて一周し、ファンとじっくり熱い握手を交わしながら退場。本日の興行はこれにて終了です。