2007年1月28日 DRAGON GATE
2007 PRIMAL GATE 〜最終戦〜
KBS京都大会観戦記

投稿者:佐の介さん

観衆:1100人


オフ会ということで、私・佐の介、PADさん、ドラさん、金山さんの四人で、会場に向かい、観戦と言うことになりました。
KBSホールは、ステンドグラスがとにかく雑誌等で記憶に残っていたので、楽しみでした。
実際に着くと、他団体に比べて年齢層の若い人たちが列を作っていました。
自分たちは、当日券を買いに向かいましたが、フロントの方の粋な心遣いで、良い席に座ることが出来ました。
会場と、入り口の間の売店スペースは人でごったがえしていました。
入場の時にもらったチョコレート菓子は、前日に見た大阪プロレスで、食いしんぼう仮面が投げていたお菓子と同じもので、プロレス界とお菓子業界の横の繋がりを感じました。
場内に入ると、二階席はなく、正面に噂のステンドグラス。
すでに会場は、立ち見の人もあり、30分前くらいに関わらず、すでに会場は暖まっている状態でした。
席は前から4,5列目、ステンドグラス横のゲートの近くで、誰かはすぐに触れる位置でした。
リングは、大阪プロレスより一回り大きく感じ、テレビではNOAHより小さいかなと感じていたので、大阪とNOAHの真ん中くらいのサイズのリングかもしれません。
ロープは大阪プロより緩めに見え、お約束で若手が十字にロープワークを展開していました。対角線に移動するのに、弧を描いて無駄なく方向転換するのに関心しました。

約5分押しで、興業開始。
インストゥルメンタル版ドラゴンゲートテーマソング。
まず、レフェリーとアナウンサーがリングにたち、開始の挨拶。
そして、斉藤了、堀口元気が登場し、会場も一気にプロレスをみる雰囲気に。
とにかく、ドラゴンゲート初観戦なので、ただ起こることを、じっと眺めていました。
まず、手拍子、かけ声の練習。プロレス講座などをこなし、リングに登場した二選手にまつわるアクションについて、教習しました。
数年前の週プロ、週ゴン、ファイトからドラゴンゲート、闘龍門勢の記憶が停止しているので、斉藤了の激変ぶりに驚きました。
自転車兄弟時代のスリムな印象が消えていて、もうがっちりした。立派な中心選手になっていました。
両選手が最後にコーナーポストに上がり、アピールして、ついに試合開始です。
ドラゴンゲートボーカル版テーマソングで、場内暗転、ついにステンドクラス点灯です。

■ 第1試合 タッグマッチ30分1本勝負
戸澤アキラ・新井健一郎・岩佐拓vs望月成晃・神田裕之・m.c.KZ.

まず、戸澤塾軍団入場。
応援歌っぽいテーマソングで、太鼓持ちなどセコンドを引き連れ入場。
自分の知る選手は、アラケンのみですが、さらに刈り上げ、剃り込んで、いかつくなり、これまたイメージが違っていました。
望月・神田に先んじて、m.c.KZ.が入場。会場の雰囲気をラップで表現。WWEのジョン・シナそっくり、というかモチーフにしているようです。
試合は、m.c.KZ.が捕まり、ローンバトルを強いられる展開と、望月の強烈なハードヒットが交錯します。
とにかく、望月のサッカーボールキックと、三角跳び式サッカーボールキックが強烈。
いきなり第一試合で、一線級の望月が見れるという驚きと、ベテランの試合運びで要所を締めて、第一試合を盛り上げていきます。
最後は、戸澤塾全員のダイビング攻撃を集中的に受けたm.c.KZ.が乱戦のなかピンフォール。
第一試合らしい、第一試合でした。

○新井健一郎(13分3秒 片エビ固め〜戸澤塾秘伝・こきゅうやま)m.c.KZ.×

■ 第2試合 タッグマッチ30分1本勝負
斎藤了・堀口元気vsアンソニー・W・森・B×Bハルク

試合前のMCで登場していた斉藤・堀口組を見ようと思っていましたが、いきなり心を奪われました。
最初に入場したアンソニー、そして、ハルク。
白いコスチュームの女性ダンサーの先導をうけて、同じく白のコスチュームのハルクが登場し、リングでダンス。
ボーカル付きのテーマソングと、ステンドグラスを背後に置いたシチュエーション。ぜひ、ステンドグラスを正面にこれは見たかった。
ですが、気を利かせて、振り付けも何度か方向を変えるタイプのダンスで、なんどかこちらも向き、堪能しました。
ラストは、こちら側コーナーポストに上り、ムーンサルト。欠場しているマグナムTOKYOの正当後継者というイメージを持ちました。
そして、斉藤・堀口のコンビが入場し、セコンドには、ドラゴン・キッドで試合スタート。
軽快なタッチワークと、動きのある、これぞドラゴンゲートと思う試合がはじまります。
入場でも、心奪われましたが、ハルクの動きが素晴らしい。
ハルクに向かう選手に対してカウンター式のサマーソルトキックなど、均整の取れた体を充分に使った見事な技の連続。
対する斉藤・堀口組は、MCで説明していた専用コールで、シチュエーションにぴったりの歓声をおこさせ、くるくる入れ替わるタッグプレーで飽きさせません。
ハルクのような曲芸的な技より、雰囲気や地味なテクニックで見せていく展開ながらも、難解ではなく分かりやすいレスリングで、積み上げたキャリアを感じさせます。
何度か、ハルクがストレッチ・ボムの入りからの技をしかけますが、逃げられ、反撃されるという展開が終盤おこります。
ここではじめて、ハルクが新人のうちの一人である、ということを思い出しました。
甘いマスク、均整の取れた体、投打極飛とこなす。最高の逸材と勝手に興奮していました。
終盤、セコンドのドラゴン・キッドがボーナス・トラックのファイヤーバード・スプラッシュを発射。
最後は、斉藤了がアンソニーを捕まえ、素早い攻防の中、堀口が神の宿った逆さ押さえ込みでフォール。
もっとハルクがみたかったので、ちょっと、がっかりでした。
ハルクの退場の時、なんとか触ろうと無理に体を伸ばして、ちょっとこけて、周りの人を心配させてしまいました。
が、標準的な若手・中堅の絡んだ第一試合と比べて、よりドラゴンゲートらしさの増した第二試合でした。

○堀口元気(12分35秒 バックスライド・フロム・ヘブン)B×Bハルク×

■ 第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
マグニチュード岸和田vsストーカー市川Z

パンフレット購入の際に、たまらないマッチメークと期待していた試合でした。
個人的には、一、二分で片づくのかな、といった試合でしたが、なにげにベテランの市川と、各団体を渡り歩いた岸和田の個性が抜群に発揮された試合になりました。
とにかく岸和田に通用しない市川が可笑しい。
強烈なチョップ、張り手で市川の耳が飛ぶ!
場外乱闘では、フェンスがない客席にスローされた市川が尋常じゃない勢いで、椅子の背もたれの上空を滑るように五、六列目まで飛んでいく市川の壮絶な受け身に関心。
普通、引くような光景だと思うのですが、岸和田、市川のキャラクターと実力を自然と理解しているのか、まったく引くことなく、岸和田のパワーに翻弄される市川、というシチュエーションをみんな楽しんでいました。
最高だった場面は、市川がブレーンバスターを仕掛ける場面で、普通、持ち上げ合いが展開される瞬間がまったくなく、岸和田に引っこ抜かれて、垂直落下気味に返されるという場面でした。
これにしても、かなり強烈でしたが、笑いの方がしっかり笑いが起こってるのがさすがでした。
さらに、市川が、拝み渡りをチャレンジ。かなりの距離を進みましたが、締めを岸和田が妨害し、逆に岸和田が、拝み渡りをトライ。マッチョバディでの拝み渡りは迫力充分で、市川に引っ張られ、落ちましたが、見事に受け身を取ります。
そして、市川の垂直落下式自爆プランチャから、怒濤の岸和田必殺フルコース。その場飛びムーンサルト式フォール、バク転など抜群の身体能力を見せつけつつ、市川の体が縦横無尽に吹っ飛びます。
何度もフォールをかけられますが市川が驚異の粘りで、会場もヒートアップ。
トドメと、ラストライドのアピールで、計量の市川を一気に抱え上げると、市川が起死回生のウラカン・ラナ!
意外な小技に爆発する会場を、フォールを返して、肘のサポーターを投げ捨てた岸和田の助走たっぷりの左腕ラリアットが炸裂。
それでもなお返す市川を、コーナー下に固定し、重量感たっぷりのボディプレスでピンフォール。
闘龍門からドラゴンゲートの裏エースの道を邁進するストーカー市川Zの意外な長時間のファイト、ねじ伏せる正攻法ファイトの岸和田意外な好勝負でした。

○マグニチュード岸和田(8分00秒 片エビ固め〜ダイビング・ボディプレス)ストーカー市川Z×

■ 第4試合 タッグマッチ30分1本勝負
土井成樹・吉野正人vs超神龍・ザ・ターボマン

もっとも、今大会の中で注目度の低い試合でした。
超龍神? いや、超神龍と書いてスーパー・シェンロン、そしてメキシコ生まれのマスクマン、ザ・ターボマンのマスクマンコンビ。
そして、相手土井、吉野は……と思うと、ゲートから次々と大きい選手から、小さい選手、細いのから、ごついの、とそしてピチピチのタンクトップに身を包んだ岸和田。試合を済ました選手も、済ませていない選手も含めて、見るからの悪投軍団の入場。
スポットは、敵軍所属の悪役レフェリー。選手志望のあった方だったのか、充分に分厚い体で、アフロをバンドでまとめた怪奇なレフェリーで、乱闘にも参加したり、高速カウントしたりと、見事に動いていました。
土井・吉野、しばらくするとルチャ・リブレ・クラシカ上陸の際のジャーベ使い、YOSSINOかと思い出したくらい、印象はなかったですが、数で押す悪投軍団と、マスクマンコンビの鮮やかな対比が面白かった。
申し訳ありませんが、敵側軍団に集中していたのと、あまり、興味がないカードで、試合を見ながら、興味が出てきたため、ほとんど試合内容に記憶がありません。
ただ、吉野はすでにYOSSINOではなく、完全にルチャ・リブレ・クラシカから脱却していて、完全に吉野正人として自立していました。
中盤から、後半にかけての攻防で、ザ・ターボマンが619系フェイントや、トペ・スイシーダを繰り出したときに技をしくじり、焦って他の飛び技でかぶせてフォローしようとして、焦って失敗し、「くそっ」とつい口から出ていました。
一度、自軍コーナーに追い込み、超神龍、ザ・ターボマンが次々とダイビング系の技を決めると、あとは、むちゃくちゃな展開になり、ターボマンが沈みました。
知らない選手たちばかりの中で、さらにたくさんのセコンドが混じり、訳の分からない混戦で、こちらも混乱していました。
悪役軍団のマイクパフォーマンスが中、突然に「アイ・ライク・コーラ!」のイントロのテーマが。

○吉野正人(10分33秒 体固め〜ライトニング・スパイラル)ザ・ターボマン×

突如、メインで対戦するCIMA軍が登場。手には、なぜか市川の槍が。
素晴らしくよく通る声で、CIMAとGammaのアピール合戦。大変面白かったのですが、詳細は忘れてしまいました。
CIMAが、持っている槍に対してつっこまれ、自分につっこんで、意味ないわ、と落ちをつけていました。
体の大きいマッチョなサイバーズとトリオを組むGammaの体の小ささをつっこんで、ねらうのはお前や、というくだりと、Gammaがギャングと握手すると、あまりのパワーで痛みを覚えるくだりは、メインへの複線としてその場でも面白く、メインでも活きていました。
CIMAの退場がこちらだったので、なんとか体を伸ばして、CIMAの体に触りましたが、体を無理に伸ばしてちょっと、体が痛かったです。
メインに対して煽りって、あまりにもスムーズに進行していて思いませんでしたが、休憩に突入。
すこし、間があくかと思いましたが、逆にクールダウンできて、良かったです。
売店には、ハルクと戸澤塾がいて、クジにあたると、ハルクから握手を頂いていて、私はハルクの写真を撮りまくっていました。

■ セミファイナル 小野寺大和アメリカ遠征壮行5番勝負・第3戦30分1本勝負
ドン・フジイvs小野寺大和

小野寺大和は、新人らしく快活に入場。
そして、力道山入場! いや、ドン・フジイなのですが、黒い無地のガウンに首に巻いた白のタオルという出で立ちが異様に似合って、まさに力道山でした。
セコンドに着くのは、ストーカー市川。セミでもしっかり仕事をこなします。
コーナーから離れようとするフジイに、喝の張り手。返して、フジイが強烈な張り手!
思わず体がねじれて倒れる市川。素晴らしい仕事ぶり。
試合は、壮行試合というだけに、これがプロレスの厳しさとばかりに、張り手、チョップのみの重厚な試合。
大和は倒れても、倒れても、フジイのチョップを受けます。
とにかくこの単調な展開なのですが、大和の若手らしい打ち返し。フジイの倍返し。典型の展開で、しっかり組み立てて、退屈を感じさせません。
市川のコミカルな介入も含めて、しっかりと典型のファイトの中、
「アメリカ行って、大丈夫なのか!」
という喝を充分にたたき込み、ドン・フジイ入魂のブリッジのジャーマン・スープレックスでピン。
見事なブリッジでした。

○ドン・フジイ(11分17秒 ナイス・ジャーマン)小野寺大和×

■ メインイベント タッグマッチ60分1本勝負
Gamma・サイバー・コング・サイバー・ギャングvsCIMA・横須賀享・マット・サイダル

全開のメインイベント。
汚い小悪投のGamma、体に筋肉のラインを書き込み筋肉を強調するメイクをしたジミー・スヌーカ似のコスチュームのコング、とにかくマッチョでハイパワーなギャング。もちろんセコンドは悪党フルキャスト。
ハルクをセコンドに、ROHのシングルベルトを持ったマット・サイダルを含んだ新ブラッド・ジェネレーションが対決。
試合は、マットが捕まり悪党軍団セコンドを含めた総動員で攻撃を受ける展開。
CIMAがGamma狙いを宣言すると、悪党軍団はマットに攻撃を絞る形で試合は始まりました。
マットが、コーナー下に寝かされると、Gammaがコーナーポストに登り、茶色いドリンクを口に含むと、じょろろ〜と口からマットの顔面に汁を垂らして汚い攻撃で、ファンのブーイングを煽ります。
Gammaはそれ以外にも、永源さんの自由自在のつばなみに、ハナを霧状にして顔面に吹き付ける攻撃を、ポイント、ポイントでマットの顔面に発射し、Gammaの細かい芸を見せていました。
マットが捕まり、ヘビー級マッチョ外人サイバーズがコーナーにたたき付け、助走たっぷりのスプラッシュ連発で、マットがひたすら耐える展開が続きました。
さすがはROHのチャンピオン。もう一度スプラッシュ連発を狙うところをかわし、綺麗なコルバタでサイバーズをかわして、ついにタッチ。
しかし、サイバーズの片割れ、ジミー・スヌーカ似のコスチュームのコングがいい選手だった。荒いけど、選手としてはギャングより上。
タッチワークが激しくなると、乱戦の中、CIMAが試合を締めるように美しく極めるコブラツイストを見せて、派手なだけじゃないしっかりした実力の一端を見せます。
相手セコンドも入り乱れる中、凶器の粉がコングに誤爆。横須賀享が二回りは大きいギャングに狙いを絞って、得意技のラリアットを抜く!
前、後ろ、ロープに走ってと、体格に勝る相手に予想以上に振り抜くきっちりしたラリアットで、ギャングを追い込みます。
ロープに走り込むと、紙面で伝わる以上のしっかり振り抜いた強烈なラリアットをギャングに発射、ついにフォールを奪いました。
初めての観戦者には、思い出すのが大変なほど詰め込まれた最高のメインイベント。とりあえず、今日の大会を締めくくる試合となりました。

○横須賀享(15分40秒 ジャンボの勝ち!固め)サイバー・ギャング×

試合が終わったので、CIMA軍を触ろうと、入場してきた通路脇に待機します。
試合後のマイクパフォーマンスでは、CIMAが悪投軍団が野球チームくらい人数を増やすというのに対して、京都パープルサンガにかけて京都ドラゴンゲートサンガにしてたるわと、返して歓声を受けていました。
すると、スピーカーからメインに出場したCIMA選手たちのサイン会が行われるとのことで、別の方向に退場していきました。
待ち損でした。

観客の皆さんの笑顔の中、興業が終わりました。
日本で最高のパッケージプロレスの団体ではないかと、私は思いました。
ドラゴンゲートらしさを押し出した試合、基本的なプロレスをしっかり押さえた試合、お笑いを全面に押し出した試合、一つの興業の中でマイクパフォーマンスによるメインイベントの煽り。
タイトルマッチなど大きな試合は一つもありませんでしたが、キチッと素晴らしい興業に仕上げてくれていました。
そして、最大の今回の興業の成果は、B×Bハルクという素晴らしい選手との出会いでした。
マスク、技術、身体能力、すべてが高いレベルで構成されています。この選手をプロレス界は押し出すべきだぜ、なんて、つい興奮して試合を見ながら思うほどの選手でした。
会場は、立ち見もいた空席無しの充分な超満員。
この興業で、ドラゴンゲートのファンになりました。
記憶の混濁、思いこみが多数ありますので、事実とは違う部分が多々ありますが、楽しかった観客としての真実はなんとか書いたつもりです。
相変わらず、長々とした観戦記になりましたが、読んでいただいた皆さん。本当にありがとうございました。